2008年12月15日

マディソン・スクエア・ガーデン









<これが、殿堂ですか>。



ダモシのセコンドとして
渡米の際に
同行してくれた後輩が、


マディソン・スクエア・ガーデンと
初対面した際に言った。




その昔、

藤波辰巳が
若々しいジュニア・ヘビー級王者
に輝いた場所。


アントニオ猪木の後継者として
売り出しにかかった
70年代末。





ビリー・ジョエルの歌や
米国映画で
ただでさえ畏怖を感じていた
ニューヨークの、


しかも

格闘技の、スポーツの、

<殿堂>。




未だ海外からの衛星放送に

ただならぬ殺気と
緊張感があった時代の
昭和のテレビ。




厳冬のニューヨーク。

藤波辰巳は、

ブルーノ・サンマルチノや
ボブ・バックランドが帝王として
君臨していた

ニューヨークの
マディソン・スクエア・ガーデンで

衝撃的な
ドラゴン・スープレックスで
勝利を飾る。




遥か遠くから流れてきている感が
モロに得られる衛星放送における

若き藤波のシャープな動きに

中学生ダモシは
感動したものである。






<そうだ。
 ここが、
 マディソン・スクエア・ガーデンだ>



とダモシは後輩に言った。





そして
現"アラフォー"世代の

中学生時代に

ニッポンで大ブレイクした

<バッグ>の話題になった。





さふ。

あの、紺地に

Madison Square Garden

と書かれたバッグである。





ダモシ世代の俺たちの時代の
男女なら


(70年代末期〜80年代初頭を
 中学生時代として過ごした
 ニッポン人なら)


誰でも知っているはずの

Madison Square Gardenバッグ。







<あの、バッグの…。
 ここが、あの、エムエスジー…>。





そんな会話とため息が、


あのとき漏れた。





ダモシとMSGの現場初邂逅は、

1993年。





以来、



NBAの
ニューヨーク・ニックス


NHLの
ニューヨーク・レンジャース


のゲームはもとより、



主なところでは

<レスリング世界選手権>

<エミネムのLIVE
 アンガー・マネージメント・ツアー>



などで、度々訪れた。






そもそも
マンハッタンの巨大キー・ステーション
である

ペン・ステーション

と同じ位置にあるから、



長距離列車で北米他都市へ旅する際には
必ずそこを通過するばかりか、


ビジネスでのオフィシャル案件でも
プライベート案件でも

MSGとペン・ステーション、
その近隣のホテル界隈は、



"普通に"歩いていたわけである。






だが、

ヤンキー・スタジアム同様に

そのヒストリカル要素相まって

何度行っても
畏怖を覚えるアリーナだった。





それこそ

世界的なレベルでいえば
比較にならないが、


むりやり準えれば、


ニッポンでいうところの
日本武道館。




MSGは、そんな位置にある。









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MSGが、

より強い

<大きさ&広さ>の実感を得る要因の
ひとつは、



緊張感と殺気である。




ニューヨークのマンハッタン

という立地。



且つ

ホッケーという
男っぽい荒くれ競技へ集う


米国人(ほとんど白人)の
エキサイティングな様相は、


既にペン・ステーション構内から

漂っている。






一方で、


ニューヨークにとっての

"City Game"といわれる
バスケットボールの
ニューヨーク・ニックス戦も


ほとんどが白人

という様相の中、


ホッケーよりはセレブチックだが、

それでも
熱の高さがそのまま
ストリートから館内に波及。





そういった

破格のエンターテイメントである
米のプロ・スポーツに対する


観客やファンの熱は、


忌憚なく
ニッポンとは比較にならない。





これまた
おそらく欧州のサッカーにおける

スタジアムの

ダークで野太い歓声とは
明らかに趣を異なものとする

明るさは

さすが米にはあるものの、




それでも

殺気は

欧州サッカーに劣らない。



特に
欧州系が多いホッケーではそうである。





ストリートの熱が
そのまま館内へ。


そして、その逆もあり。




その相乗効果が、

会場全体を異様なムードへと
昇華させ、



その場を


広く、大きなものと感じさせるのである。





背もたれに、身体をあずけて

"ゆっくり観ながら"興奮する

横浜アリーナや
東京ドームでの


ニッポンのプロ・スポーツとは

明らかに違う。







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燃えるアリーナ。

その様相。






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館内の全体俯瞰ポスチャーは、


あえていえば

横浜アリーナや
国立代々木第一が


MSGに近いか。





だが、

往けば分かるが

ゲートをくぐり
館内に足を踏み入れた瞬間に

目の前に広がる
アリーナ内全体は、




<おぉ…>となり、



そのオーラに押しつぶされる。



実際の大きさと広さは分からぬが、

横浜アリーナや
国立代々木第一よりも



感覚的には

その1.7倍くらいの広さと大きさを
覚える。








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MSGといえば

前述したプロレスのみならず、

ボクシングのビッグマッチも
数多く開催されてきた。


全盛期の
モハメド・アリのヘビー級タイトル・マッチの
主戦場でもあった。


古くは
ジョー・ルイスのタイトル・マッチ、



アリvs.ジョー・フレイジャー、
因縁の対決。



フットボールのゲームが
初めて屋内で行われたのもMSG。


バスケット・ボールという競技の
ゲームが、

初めてテレビで放送された際も
MSG。


カレッジ・バスケットの
記念すべきファースト・ゲームもMSG。






あの有名な

マリリン・モンローが
バースデイ・ソングを歌った

ジョン・F・ケネディの
バースデイ・パーティが行われたのも


MSG。





ジャクソン5やジャニス・ジョプリンから

エルトン・ジョンまで

LIVEコンサートの殿堂でもある。








まさに

ヤンキー・スタジアムが、

ベーブ・ルースから
ゲーリッグ、マリス、マントル、
マッティングリー、

そして
デレク・ジーターまで


錚々たるヒストリーを抱えることで
強烈なオーラを持ち得ていたことから
生まれ得た


<ルースの亡霊>はたまた

<ヤンキー・スタジアムの魔力>
同様に、





MSGも


政治、スポーツ、芸能

という様々なジャンルの
ヒストリカルなイベントを
背負って重ねてきたことから生まれる


独特の懐の深さ

を持っているわけである。






それが

訪れた者に

実際の面積数値以上の
大きさと広さを感じさせるのである。







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NBAのニックス戦、NHLのレンジャース戦は
いずれも人気が高く
チケット入手は容易ではない。


その上、価格も高い。



しかし
いわゆるチケット・エージェントから
数百ドルをスペンドして
一階席を購入しても

絶対に損はしないほどの

最高の
エンターテイメントを堪能し得る。



それほどNBAやNHLの
エンターテイメント性の高さは

秀でている。





むろん

二階席からでも
熱の放射を受けて

存分に堪能することができる。




可能であれば

ボールパーク同様に

様々な位置、多種多様な座席で

観戦を楽しみたいところである。






高額チケットに見合う、

または
それ以上のすばらしさを享受し得る。


そういった
エンターテイメントはなかなかない。




MSGにおけるNBAとNHLは

紛れもなく
そのレアな一つである





ダモシは忌憚なく推奨するする次第である。





とにかく

米では

ほとんど
(ブリトニー・スピアーズLIVEを除き)



<何だかなぁ…>と感じたイベントは、


なかった。




ほとんどが、

<何とすばらしいことか…>

だったのは奇跡でもあるが、



おそらく欧米ではそれは

お金をスペンドする以上、

当たり前のことなのであろう。




翻ってニッポン。

ほとんどが

逆に

<何だかなぁ…>と感じてしまう
イベントばかりなのであるが、



これは

なぜなのであろうか?






そういったこともまた、

アリーナの


<大きさ&広さ>の実感にも

大きな影響を及ぼしてくるのである。










:::::





<マディソン・スクエア・ガーデン>



ペン・ステーションの真上。
マンハッタン中心部。

往けば分かるさ的メジャーすぎる存在。


エンパイアとの徒歩圏。


同じくメジャー駅の
グランド・セントラルからは
地下鉄で約10分。


クイーンズ地区の
フォレストヒルズ・エリアからは
地下鉄で約30分。





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posted by damoshi at 02:21| <大きさと広さの実感> | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月14日

屋内ファシリティ<大きさ&広さの実感>シリーズ:序








屋内ファシリティ。

その範疇は、
屋内競技場もしくは屋内コンサート・ホール。


たとえば
東京で
屋内コンサート・ホールの
ティピカルな様態ベスト3
(ヒストリカルな意味での別格上位の
 日本武道館を除いて考える場合)
といえば、

■中野サンプラザ(2,000人/中野)
■NHKホール(3,800人/渋谷)
■東京厚生年金会館(2,000人/新宿三丁目)

が、まずは浮かぶ。

そのキャパシティは
LIVEコンサートとしては
"音"やアトモスフィアの観点からも
最適サイズといえる。


事実、
東京ドームでのローリング・ストーンズよりも
NHKホールでのキャロル・キングや
中野サンプラザでのエアサプライ、
東京厚生年金での
ボビー・コールドウェル
それぞれのLIVEの方が、

ダモシにおいての
LIVEとしての総合的な相対評価では
上になったことでも分かる。



それは
プロレスにおける
ドーム・プロレスよりも
後楽園ホールや国技館、武道館での
それの方が

真に迫る感覚が高いのと同じである。



そこで展開されるエンターテイメントごとに
相応しいファシリティのサイズと
アトモスフィアがあるわけで、

なんでもかんでも
<デカければ良い>ということではない。



むろんNFLのダイナミズムならば
ジャイアンツ・スタジアム(80,000人-over)、
MLBならヤンキー・スタジアム
(野球時57,000人)
といういずれも屋外であったり、

あるいは室内ならば
現地で観るNBAであれば2万人規模の
米のアリーナ(屋内競技場)であっても、

耐え得るパワーと持っている上に、


たとえば
ブルース・スプリングスティーンならば
巨大なジャイアンツ・スタジアムでも
まったく遜色ないパフォーマンスができるが、

ブリトニー・スピアーズならば
ニュージャージーの
旧コンチネンタル・エアラインズ・アリーナ
(現Izodアリーナ)という
2万人規模の屋内でも厳しい

といったケース・バイ・ケースがある、と。





前述の
■中野サンプラザ(2,000人/中野)
■NHKホール(3,800人/渋谷)
■東京厚生年金会館(2,000人/新宿三丁目)



なぜLIVE屋内会場として良いのかは、

ニューヨークの
世界の芸術の殿堂
リンカーン・センターの例をとっても分かる。

ここも何度も足を運び
クラシック、バレエ、オペラなどを鑑賞したが、

同芸術コンプレックス内の主砲格たる

■メトロポリタン・オペラ・ハウス
■ニューヨーク・ステート・シアター
■エイヴリー・フィッシャー・ホール

がそれぞれ
3,800人/2,800人/2,800人


ほぼ同じキャパシティであることは、

音楽や芸術を鑑賞するLIVE
という意味では、

<2,000〜4,000人が最適サイズ>
であると考えられる

一つの指標データにもなるであろう。




そこで
ここまで記載した観点とは
別の視点で考察が生まれるのが、


<(屋内アリーナ/屋内ホールにおける)
 大きさと広さの実感>である。



単純に
東京の3ファシリティと
ニューヨークのそれを比較した場合、

キャパシティが同じにも関わらず、

その内部に己が位置した際に
感じ得る

<大きさと広さ>の感覚が
甚大な差があるということである。


むろん後3者が圧倒的に
前3者よりも強烈な
<大きさと広さの実感>をもたらす。


これはなぜなのか。


しかもその
<大きさと広さの実感>は

キャパシティで上回る
日本武道館(14,000人)よりも強いのである。


これはどういうことなのか。




そういったことを考察すると同時に、
これまでダモシが訪れた
ニッポン国内外の

・アリーナ
・屋内競技場
・屋内コンサートホール

等を取り上げていく所存であり、


そのカテゴリーが
当欄の新しいコンテンツである
<屋内ファシリティ〜大きさ&広さの実感>
である。









*****






ちなみに、

すべてではないが
まずは
ニッポンで
ダモシがこれまで足を踏み入れた
主な屋内ファシリティを
現存しないものも含めて。

カッコ内は
主なファシリティのキャパシティ
(最大時:LIVE等の場合)

愛知県体育館
有明コロシアム(これを屋内に入れるかは微妙)
大田区体育館
川崎市体育館
後楽園ホール(2,000人)
国立代々木第一競技場(13,000人)
国立代々木第二競技場
旧・東京体育館
新・東京体育館
東京ベイNKホール
日本武道館(14,000人)
東伏見アイス・アリーナ
品川プリンスアイス・アリーナ
旧・高輪プリンス・ホテル
(現グランド・プリンス)飛天の間
幕張メッセ

横浜アリーナ(17,000人)
横浜文化体育館(5,000人)
パシフィコ横浜

蔵前国技館
両国国技館(11,000人)

大宮ソニック・シティ
日比谷公会堂
紀尾井ホール
イイノ・ホール
NHKホール(3,800人)
聖マリア・カテドラル大聖堂
帝国劇場
日比谷劇場
中野サンプラザ(2,000人)
青山学院体育館
東京厚生年金会館(2,000人)




分類でいえば

国技館
横浜アリーナ
日本武道館
国立代々木第一

などの
キャパシティ10,000人〜20,000人系



前述した世界観の
NHKホール
中野サンプラザ
東京厚生年金に

後楽園ホール
大宮ソニック・シティを
加えた
キャパシティ2,000-4,000人系


大きく分けて二分類が
ニッポンにおける基軸となる。


その間の分水嶺に
横浜文化体育館(5,000人)
東京体育館(7,000-10,000人)
がある、と。



ニッポンでいえば
17,000人キャパシティの
横浜アリーナが、

18,000〜20,000人を分水嶺とする
米のそれに匹敵するものとして
存在しているが、

近年では
ダモシ未踏のものとして
(ダモシ不在の10年の間に完成)、

さいたまスーパー・アリーナ
(最大時37,000人)という
米サイズの巨大室内アリーナも
あるようであるが、

果たして
ニッポンにおける
アリーナ系&ホール系の
LIVEコンサートで
37,000人集めて適合するのか?という
疑問は出る上に、

ニッポンでのスポーツで
米サイズの屋内競技場開催に耐え得る
ダイナミズムがあるのか?
という懐疑も強い。

且つ
未踏のため、
ここは相対評価に含まない。




アリーナ系における
スポーツ&LIVE双方の
ニッポンにおける適合サイズとしては
ぎりぎり許容範囲と思われるのが、

横浜アリーナ(17,000人)である。


そうする理由は、

米の
NBAやNHLなどのスペクタクル性を
もってしても

サイズ的に許容範囲であるものとして
構築されているはずの

米のアリーナが
軒並み
18,000〜20,000台だからである。



前述した通り、

米のそれに匹敵するサイズで
観る対象に適合し得る<最大化>は、
(<LIVEコンサートにおける<最適化>は、
 中野サンプラザ系)

横浜アリーナ
(及び日本武道館、国技館、国立代々木第一)
となるわけである。



キャパシティ17,000人に
最も近く

且つ
世界的にも
ゼネラル・インタレスト度の高い
象徴的な存在となれば、


ニューヨークの
<マディソン・スクエア・ガーデン>
以外には考えられないであろう。


キャパシティは19,763人。
四捨五入して端数を切れば
<20,000人>である。






<屋内ファシリティ〜大きさ&広さの実感>。


<高度の実感>同様に
最初のスタンダード(基準)及び秤として、


<マディソン・スクエア・ガーデン>から
スタートする次第である。





msg1.jpg


















posted by damoshi at 13:31| <大きさと広さの実感> | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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